はじめに。「ＳＭＢＣカップ 第20回全国小学生タグラグビー大会」中関東ブロック大会は、１月２１日（日）ブリオベッカ浦安で開催予定でしたが、あまりにも劣悪な天気予報、好転の見込みがなくなったため、急遽、１月２８日（日）に順延させていただきました。急な変更に際し、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びし、ご対応いただいたことに感謝申し上げます。また、急なお願いにもかかわらず、快く会場を提供してくださったジャパンラグビー リーグワン　ディビジョン2　浦安D-Rocks様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

さて、茨城・埼玉・千葉の３県各４代表１２チームで構成される本大会ですが、毎年波乱の起きる大会でもあります。そんな中、今年は大波乱発生です。埼玉県代表タグラグビークラブ熊谷Vが大暴れしてくれました。埼玉県４位ということでの出場でしたが、予選リーグにおいて、茨城県1位代表の千波シャイニングドルフィンズを８－１と撃破。そのままの勢いで予選を1位通過。決勝トーナメントでも、１回戦で同県３位の春日部ＴＲＩＥＳレッドに８－３と勝利し、快進撃は続きます。準決勝では、優勝した浦安ウイングス（千葉）と対戦して敗れましたが、この凄まじい「スーパー下剋上」はお見事でした。

そして波乱その２。決勝は同点でタイムアップとなり、浦安ウイングス（千葉1位）と東彩ARROWS春日部イーグル（埼玉1位）の「両チーム優勝」となりました！「・・・全国大会出場枠が「２」でよかった・・・（関係者談・苦笑）」。

結果もさることながら、内容が、濃い・濃い・濃い～！！！トライを取りつ、取られつではあるのですが、双方ディフェンスが凄スギ！！両チームの決勝までのトライパターンが通じず、「対応された」というよりも、「決まったーーーッ」とゴールラインに迫ったのに、粘り強いカバーディフェンスによるトライ直前でのミラクルタグの応酬でした。「ゴールラインまであと１センチ！」「グランディング１秒前！」でのタグ成立が連発！まさにタグラグビー版「三苫の１ミリ」。会場は、大歓声につつまれると同時に、「あそこを防ぐか・・・・」「あの状況でタグを取りきるか・？・・」と「感嘆のため息」も各所で漏れているという独特の盛り上がりでした。この激戦を担当された多田レフリーの手腕もお見事でした。好敵手の登場に、両チームタグ・キッズたちも、相手ディフェンスをしっかりと見て、一瞬のギャップを見逃さずに自分たちの判断でトライをとるケースが増えてゆき、黙って見守るコーチ陣と保護者たちの想いを受け止め、この数分で大きく成長しました（やっぱいいなー、タグって）。

そして４－４の同点でのタイムアップ後、決勝トーナメントにおける次戦進出のレギュレーション＝ゴールデントライ方式の延長戦を実施するものと思っていた両チームのプレイヤーとコーチ陣は早速ハドルを組みます。大会責任者が「両チーム優勝であり、全国大会２代表は並列である」ことを説明しに行くものの、一度火がついてしまったタグ・キッズたちの決戦に向けての闘志は収まることがなく・・・（大汗）、協議の結果———–、エキシビションマッチとして３分前後半の延長戦を実施することになりました（拍手！）。結果は・・・・・・・ヒミツです（笑）。
両チームには全国大会で、この決勝以上のパフォーマンスを発揮してくれることを期待します。頑張ってください。

また、今年は全国大会推薦枠１が中関東ブロックに割り当てられたため、大会前の申し合わせにより「全国大会２代表以外の県の最高成績チームを推薦チームとする」としていました。結果、茨城県代表のなかで唯一決勝（カップ）トーナメントに進出したレッドアンドブラックスＣが全国切符を手にしました。

日本協会の新方針については、３県では原則競技結果で判断し、プレイヤー・コーチ・観客のマナー指導をこれまで以上に徹底する形で対応いたしました。皆様、厳粛に受け止めていただき、大きな問題もなく、しっかりとラグビー文化を体現してくださいました。フィールドには、子供たちの指示を出す声、喜び合う声が響き渡り、本当に素敵な空間が現出されました。引き続きご協力をお願いいたします。
最後になりましたが、各ゲームを担当してくださったレフリーの皆様、大会運営にご尽力いただいたドクター・浦安市ラグビー協会の皆様、そして、そして、浦安D-Rocks様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

◎優勝：浦安ウイングス

◎優勝：東彩ARROWS春日部イーグル

◎推薦：レッドアンドブラックスＣ