11月11日と23日の両日にわたって、「第15回全国小学生タグラグビー選手権大会神奈川県予選大会兼フレンドリーマッチ」(予選参加:36チーム、フレンドリーマッチ参加:19チーム、計55チーム参加)が行われました。今年度もフレンドリーマッチを兼ねた大会として、4年生以上(高学年)の子達だけでなく、3年生以下(低学年)の子ども達も参加しての大会でした。

チャンピオンシップとして全国の頂点を目指す大会ですが、本大会を通して、タグラグビーというスポーツで仲間づくりをしていくことも大事な目的にあります。二次予選では、試合後にレフリーを交えてのアフターマッチファンクションを行い、ともに言葉で健闘を称え合い、最後にスリーチアーズで、ノーサイドの精神を大切にしていきました。

11日は1次予選。好天にも恵まれて、36チームによるハイレベルなゲームが1回戦目から繰り広げられました。23日の決勝に残ったチームは8チームです。二次予選をかけた試合では、再延長まで戦い同点で終了し、キャプテン同士のくじ引きで次戦進出を決めた試合もありました。惜しくも敗れたチームからは、相手を称える声が多く聞かれ、運営側としても前述のノーサイドの精神が子ども達の心にあることを確かめられ、うれしく思ったものでした。

23日は神奈川県代表を決める日です。寒さと予想されましたが、風も無く穏やかな天候の中、一次予選を勝ち進んできた8チームは、初戦で勝ったチームが代表決定リーグ(4チーム総当たり)に進みます。勝ち残りを賭けて熱いゲームを繰り広げてくれました。「全国屈指の神奈川県代表になりたい」との強い思いが、好プレーを生み出していきます。どのチームが勝ってもおかしくない程の熱戦の中、「横浜日野タグラグビークラブ暁」「豊岡オールスターズ」「小田原オーシャンズ」「湘南シューティングライト」の4チームが残りました。

いよいよ4チームによる総当たり(リーグ)戦です。一戦一戦の後、勝って歓喜の涙、負けて悔しさの涙の連続です。試合後、互いに涙をこらえながらも相手を称えている真摯な姿から、周囲にいる誰もが感動に包まれました。勝ち負けよりも大切なものがあることを、あらためて子ども達から教えられた思いです。
見事、神奈川県第一代表となった「横浜日野タグラグビークラブ暁」、第二代表の「豊岡オールスターズ」の両チームには神奈川代表の誇りを胸に、来年1月の南関東ブロック大会での活躍を祈っています。

今大会も、県下で行われる他の大会同様、みんなで力を合わせて運営し、みんなで声援を送った大会でした。大会運営においては、神奈川県ラグビーフットボール協会のスタッフのみならず、参加チームの保護者、関係者の方々にコート担当者、記録担当等の分担をお願いして運営しています。
運営に参加された方々は皆、積極的に活動していただき、試合進行のみならず、大会そのものの運営を大変スムーズに進行することが出来ました。
ボランティアスタッフの皆様、本当にありがとうございました。また、観戦された保護者等の方々がそれぞれ観戦マナーを守ってくださり、大変素晴らしい大会となりました。

◎優勝：横浜日野タグラグビークラブ暁

◎準優勝：豊岡オールスターズ