■大会2日目 決勝トーナメント
決勝大会2日目・28日(日)の決勝トーナメント戦は、前日のA・B・C・Dの各プール戦の結果から、1位がカップトーナメント、2位がプレートトーナメント、3位がボウルトーナメント、4位がシールドトーナメントに分かれ、各トーナメントでの優勝を目指し試合が行われました。
◎カップトーナメント(各プール1位チーム)試合結果 |
優勝 |
南関東ブロック代表 |
横浜市立汐入小学校「リトルベアーズ」 |
準優勝 |
中国ブロック代表 |
山口市立良城小学校「ホワイトダイヤモンズ」 |
第三位
(順不同) |
近畿ブロック代表2 |
京都市立竹の里小学校「バンブーキッズ」 |
東北ブロック代表 |
紫波町立赤石小学校「REDCARLOS」 |
本大会の真の優勝を決する試合の1回戦は、中国ブロック代表の山口市立良城小学校「ホワイトダイヤモンズ」対近畿ブロック代表2位の京都市立竹の里小学校「バンブーキッズ」の対決でした。カップトーナメント戦にふさわしい1点を争う試合展開となり、両チーム共に鋭いステップや上手いパスワークでシーソーゲームが展開され、「ホワイトダイヤモンズ」が5対4で勝ち上がりました。
また、もう一方は、南関東ブロック代表の横浜市立汐入小学校「リトルベアーズ」対東北ブロック代表の紫波町立赤石小学校「REDCARLOS」の対決でした。両チーム共に組織プレーが目立ち、確実なボールの繋ぎと堅実なディフェンスを見せ、「リトルベアーズ」が7対4で勝ち上がりました。
カップトーナメント決勝は、「ホワイトダイヤモンズ」対「リトルベアーズ」の戦いとなり、両チームともキックオフの笛が鳴り、素早い走りを見せ、最初こそはどちらが優勝してもおかしくない感じでしたが、徐々に「リトルベアーズ」が鋭いステップと確実なボール繋ぎをし、5対1で優勝しました。ノーサイドの笛と同時に両チームの選手の目が潤み、ホッとする姿が見られました。6回目となりますが、心に残る素晴らしい決勝戦でした。
◎プレートトーナメント(各プール2位チーム)試合結果 |
優勝 |
東海ブロック代表 |
磐田市立東部小学校 |
準優勝 |
九州ブロック代表2 |
久留米市立柴刈小学校「柴刈BLACKファルコン」 |
第三位
(順不同) |
四国ブロック代表 |
吉野川市立川田西小学校「レッドフェニックス」 |
東京ブロック代表 |
府中市立白糸台小学校「白小フェニックス」 |
プレートトーナメントの1回戦、四国ブロック代表の吉野川市立川田西小学校「レッドフェニックス」対九州ブロック代表2位の久留米市立柴刈小学校「柴刈BLACKファルコン」の対決は、先にリズムをつかんだ「柴刈BLACKファルコン」がスピードに乗ったラン・パス等で、終始試合をリードし1回戦を勝ち上がり、逆に「レッドフェニックス」は悪天候に悩まされ、前日の展開しながら繋いでいくパスプレーをつかむ前に敗退してしまいました。
もう一方の東京ブロック代表の府中市立白糸台小学校「白小フェニックス」対東海ブロック代表の「磐田市立東部小学校」は、両チームグラウンドを元気いっぱいに走り回っていましたが、アタックの際にミスの少なかった「磐田市立東部小学校」が、5対4で勝ち上がりました。
プレートトーナメント決勝は、「柴刈BLACKファルコン」対「磐田市立東部小学校」で、両チーム共に鋭いステップに加え、チームにみんなで繋ぐパスプレーによるシーソーゲームで、どちらが優勝してもおかしくない素晴らしい試合となり、柴刈BLACKファルコンのディフェンスを抜いて、追いかけるディフェンスを振り切りゴール端にトライした「磐田市立東部小学校」が6対5で見事に優勝しました。
◎ボウルトーナメント(各プール3位チーム)試合結果 |
優勝 |
九州ブロック代表1 |
臼杵市立市浜小学校「市浜デンジャラス」 |
準優勝 |
北陸ブロック代表 |
魚津市立吉島・道下小学校「吉島SP+G」 |
第三位
(順不同) |
北関東ブロック代表 |
宇都宮市立新田小学校「新田トライゲッターズ」 |
北海道ブロック代表 |
江別市立大麻泉小学校「大麻泉イエローキングス」 |
ボウルトーナメントの1回戦は、北関東ブロック代表の宇都宮市立新田小学校「新田トライゲッターズ」対北陸ブロック代表の魚津市立吉島・道下小学校「吉島SP+G」でした。試合は、「吉島SP+G」が前半から確実に繋いでいくプレーで11対4で勝ち上がりました。逆に「新田トライゲッターズ」は、厳しいディフェンスと悪天候のためにボールを上手く繋ぐことができず敗退しました。
もう一方の九州ブロック代表1位の臼杵市立市浜小学校「市浜デンジャラス」対北海道ブロック代表の江別市立大麻泉小学校「大麻泉イエローキングス」の試合は、相手の素早いディフェンスの出足に押され、プール戦での良さを出せないまま「大麻泉イエローキングス」が敗退し、「市浜デンジャラス」が決勝戦へ勝ち上がりました。
ボウルトーナメント決勝は、「吉島SP+G」対「市浜デンジャラス」で、悪天候が続く中、「吉島SP+G」はタグ後のパスがなかなか上手くつながらず、逆に1回戦からのリズムを崩すことなく繋ぐプレーが上手くできた「市浜デンジャラス」が6対2で見事に優勝しました。
◎シールドトーナメント(各プール4位チーム)試合結果 |
優勝 |
近畿ブロック代表1 |
奈良県北大和小学校連合
「TRC前裁レインボーズ」 |
準優勝 |
中関東ブロック代表 |
鯉淵・緑岡・石崎小学校「レッドアンドブラックス」 |
第三位
(順不同) |
沖縄ブロック代表 |
うるま市立宮森小学校「Siesar Jr. I'z」 |
九州ブロック代表3 |
熊本市立東町小学校「イーストタウンジュニア」 |
シールドトーナメントの1回戦は、沖縄ブロック代表のうるま市立宮森小学校「Siesar Jr. I'z」対中関東ブロック代表の鯉淵・緑岡・石崎小学校「レッドアンドブラックス」でした。試合は、芝生のグラウンドいっぱいを走り回る展開となり、5対2で「レッドアンドブラックス」が厳しい試合を制し優勝決定戦へ勝ち上がりました。
また一方の近畿ブロック代表1位の奈良県北大和小学校連合「TRC前裁レインボーズ」対九州ブロック代表3位の熊本市立東町小学校「イーストタウンジュニア」の試合は、6年生のいない「イーストタウンジュニア」は自分たちのリズムをつかめずなかなか点数が取れず、逆に「TRC前裁レインボーズ」は全員プレーでディフェンスやアタックに良さを出し8対1で優勝決勝戦へ勝ち上がりました。
シールドトーナメント決勝は、「レッドアンドブラックス」対「TRC前裁レインボーズ」で、「レッドアンドブラックス」はチーム内で声を出し合いながらアタックしようとしましたが素早いディフェンスに自分たちのプレーができず、逆に「TRC前裁レインボーズ」は終始自分たちのリズムをつかみ、得点をとらないといけない場面もミスが少なく「TRC前裁レインボーズ」が5対1で見事に優勝しました。
■表彰式
勝者を称える表彰式では、財団法人日本ラグビーフットボール協会・森 喜朗会長より、子ども達・選手に表彰状と心温まるねぎらいの言葉が掛けられました。特別協賛のサントリーホールディングス株式会社からは、サントリービジネスエキスパート株式会社・常務取締役 品治 利典様より、優勝チーム・横浜市立汐入小学校「リトルベアーズ」に、サントリーカップと金メダルが贈られたほか、準優勝・山口市立良城小学校「ホワイトダイヤモンズ」には銀メダル、プレート・ボウル・シールドトーナメントの各優勝チームには銅メダルが授与され、あたたかい祝福の言葉がかけられました。また、リトルベアーズには、副賞として、サントリーラグビー部サンゴリアス部長 夏山 真也様より、記念のチャンピオンバッグが贈呈されました。
なお、今大会では元日本代表で長年タグラグビーの普及に貢献され、昨年急逝された石塚氏を偲んで「石塚賞」を設けました。
石塚賞の選定基準は、フェアプレー、気持ちの良いゲーム態度等をレフリーチームが総合的に判断しました。その結果、九州ブロック第3代表、熊本市立東町小学校「イーストタウンジュニア」が受賞し、故石塚氏と長年親交の深かった、同じく元日本代表の上田昭夫氏より表彰盾が授与されました。
今回、悪天候でいつものプレーが出せないチームや子ども達・選手がいたかもしれません。しかし、全国の子ども達が夢にまで見る秩父宮ラグビー場での全国大会、勝者も敗者もノーサイドの精神で、たくさんの友だちを全国に作ることができたと思います。平成21年度の全国大会は幕を閉じましたが、次代を担う子ども達が、2019年のワールドカップ日本開催や2016年のオリンピックの7人制ラグビーでの選手になれる夢を持てる大会になったと確信します。
最後に、この場を借りて第1回大会より継続的に特別協賛としてご支援いただいているサントリーホールディングス株式会社、その他、沢山の皆さん達にお礼と感謝の言葉を述べるとともに、グラウンド設営・記録整理・タイムキーパー・タッチジャッジ等の運営全般に渡って、拓殖大学ラグビー部と東海大学ラグビー部の皆さんにサポートしていただいたことを付け加えレポートを締めくくりたいと思います。
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