1月15日(日)、八王子にある戸吹スポーツ公園にて、「サントリーカップ 第13回全国小学生タグラグビー選手権大会」東京ブロック代表決定大会が行われた。当日は寒波のため、早朝からかなり冷え込んだが、参加した12チームの選手たちはそれを微塵も感じさせない素晴らしいプレーを見せてくれた。
予選プールは、23区・武蔵野・多摩の各地区予選の順位ごとに4つのリーグに分かれる。上位1チームが東京代表の2枠をかけた決勝リーグへ駒を進める。
Aプール:ひかりきっずくらぶ・南白レジェンド・七国ミニリッツ
Bプール:小柳ライトニングス・七国侍スピリッツ・トライアタック
Cプール:七国スピリッツ・島根YDKheart・白小フェニックス
Dプール:島根YDK・小柳ライトニングスバースト・いずみの森ユナイテッドベアーズ
Aプールは、ひかりきっずくらぶと南白レジェンドが直接対決で引き分け。共に七国ミニリッツに勝利して1勝1敗で並ぶも、総得失点差で武蔵野地区3位の南白レジェンドが決勝リーグへ進出。23区優勝のひかりきっずは無敗で大会を終え、涙を呑んだ。
Bプールは、武蔵野地区優勝の小柳ライトニングスが突破。七国侍スピリッツとのゲームはお互いに点を取り合う好ゲームだったが、小柳のゲーム運びが1枚上手だった。トライアタックは2試合とも無得点に終わり、敗退となった。
Cプールは、全国3連覇を狙う多摩地区優勝の七国スピリッツが、23区3位の島根YDKheartと武蔵野地区4位の白小フェニックスの挑戦を受けた。島根も白小も果敢にプレーしたが、七国の前に出るディフェンスと多彩なオフェンスの前に敗れた。
各地区予選の2位で構成されるDプールは毎年激戦が繰り広げられるが、今年は昨年度決勝大会カップ準優勝のいずみの森ユナイテッドベアーズがその実力をいかんなく発揮し、1位通過を決めた。小柳と島根も随所にいいプレーを見せたが、いずみの森の壁を崩すことはできなかった。
決勝リーグに進出したのは、南白レジェンド・小柳ライトニングス・七国スピリッツ・いずみの森ユナイテッドベアーズの4チーム。実力伯仲の好ゲームが続いた。
第1試合では、七国vsいずみの森の八王子ダービーと南白vs小柳の府中ダービー。特に、前年度の決勝の再現でもあり、11月の多摩地区予選では引き分けに終わっていた七国といずみの森のゲームは、お互いのオフェンスをタグ4で止め合う緊迫した展開になったが、最後はいずみの森が2-0で勝利。府中ダービーは5-1で小柳に軍配が上がった。
第2試合の南白vs七国のゲームは、縦の突破を軸に戦う南白と自在な攻撃を見せる七国の意地がぶつかりあったが、徐々に七国が優位に試合を進めて6-0で勝利。南白も積極的に攻撃を展開するも無得点に終わった。小柳vsいずみの森は、要所での小柳のタグミスを見逃さなかったいずみの森が5-2で勝利した。
そして、東京ブロック代表がかかった最終戦は、いずみの森vs南白と七国vs小柳。いずみの森vs南白は多彩なパスワークで相手ディフェンスを翻弄したいずみの森が8-3で勝利し、3連勝で2年連続の全国切符を手にした。七国と小柳はお互いの持ち味を出し合う今大会屈指の好ゲームとなったが、七国の攻撃が小柳のミスをつき、着実に得点を重ねた。小柳も最後まで諦めずに攻める姿勢を貫いたが、2年連続全国王者の七国にはわずかに及ばなかった。
この結果、東京ブロック代表はいずみの森ユナイテッドベアーズと七国スピリッツの2チームに決まった。全国大会でも自分の強みを活かしたゲームを見せてもらいたい。
大会全体を通して、接触プレーが少なく、各チームが準備してきたプレーをすることができたように感じた。また、試合が終わった後もノーサイドの精神でお互いに健闘をたたえ合う姿は、外から見ても清々しかった。
最後に、この大会の運営にあたり、東京都ラグビーフットボール協会の役員やレフリー、各団体の関係者にご協力をいただいた。心より感謝を申し上げます。
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優勝チーム いずみの森ユナイテッドベアーズ |
準優勝チーム 七国スピリッツ |
<参加チーム>
12チーム
ひかりきっずくらぶ、島根YDK、島根YDK Heart、トライアタック、小柳ライトニングスアタック、小柳ライトニングスバースト、白小フェニックス、南白レジェンド、七国スピリッツ、いずみの森ユナイテッドベアーズ、七国侍スピリッツ、七国ミニリッツ
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